試験の申込者数を見て、人の多さに驚くことがあります。宅地建物取引士資格試験は 306,099人が申し込みました(2025)。 ただし当日に受験したのは245,462人で、 60,637人は受けませんでした。
実施団体は、申し込んだ人の数も受けた人の数も公表しています。けれども、その差は 率としては公表していません。ここでは収録した62の試験・段階について、 申し込んだ人のうち何割が受けに来なかったかを並べます。
収録した回が10回以上ある試験でいちばん多いのは プロジェクトマネージャ試験で 36.7%(17回の中央値)、いちばん少ないのは 助産師国家試験で0.8%(11回)です。 同じ「申し込んだ人」でも、3割以上来ない試験と、ほぼ全員が来る試験があります。
| 試験 | 来なかった割合 | 数え方 | 直近回 |
|---|---|---|---|
| プロジェクトマネージャ試験 | 36.7% 17回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 13,540 → 8,511人 R7・37.1% |
| 不動産鑑定士試験 最終合格 | 36.5% 5回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 1,838 → 1,182人 2026・35.7% |
| システムアーキテクト試験 | 35.3% 16回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 6,021 → 3,963人 R7・34.2% |
| ネットワークスペシャリスト試験 | 34.5% 16回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 17,297 → 11,948人 R7・30.9% |
| データベーススペシャリスト試験 | 34.1% 17回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 14,416 → 9,769人 R7・32.2% |
| 応用情報技術者試験 | 33.7% 10回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 66,835 → 44,005人 R7秋・34.2% |
| 公認会計士試験 短答式 | 32.9% 19回の中央値 | 願書提出者 → 答案提出者 | 17,027 → 11,127人 2025第Ⅱ回・34.7% |
| ITサービスマネージャ試験 | 32.8% 16回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 2,898 → 2,002人 R7・30.9% |
| ITストラテジスト試験 | 32.2% 16回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 7,889 → 5,586人 R7・29.2% |
| システム監査技術者試験 | 31.1% 17回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 3,183 → 2,245人 R7・29.5% |
| 情報処理安全確保支援士試験 | 30.1% 17回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 26,385 → 18,816人 R7秋・28.7% |
| 第三種電気主任技術者試験 | 28.9% 14回の中央値 | 受験申込者 → 受験者 | 34,214 → 24,176人 2025下期・29.3% |
| エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | 27.4% 17回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 1,696 → 1,156人 R7・31.8% |
| 技術士試験 第一次試験 | 25.4% 9回の中央値 | 受験申込者 → 受験者 | 22,756 → 17,013人 2025・25.2% |
| 行政書士試験 | 22.6% 10回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 63,845 → 50,163人 2025・21.4% |
| 社会保険労務士試験 | 22.5% 12回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 52,842 → 42,510人 2026・19.6% |
| 不動産鑑定士試験 短答式 | 22.4% 4回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 3,088 → 2,407人 2026・22.1% |
| 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 実技試験(資産設計提案業務) | 21.7% 16回の中央値 | 受検申請者 → 受検者 | 23,907 → 21,286人 2026年4-8月・11.0% |
| 技術士試験 第二次試験 | 21.1% 10回の中央値 | 受験申込者 → 受験者 | 30,700 → 24,135人 2025・21.4% |
| 税理士試験 | 20.6% 4回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 45,517 → 36,320人 2025・20.2% |
| 宅地建物取引士資格試験 | 19.6% 12回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 306,099 → 245,462人 2025・19.8% |
| 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験 | 19.2% 16回の中央値 | 受検申請者 → 受検者 | 27,140 → 24,773人 2026年4-8月・8.7% |
| 日商簿記検定 1級・統一試験 | 19.1% 12回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 11,959 → 9,806人 第173回 (2026-06-14)・18.0% |
| 日商簿記検定 2級・統一試験 | 18.8% 17回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 5,724 → 4,821人 第173回 (2026-06-14)・15.8% |
| 司法書士試験 | 18.0% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 17,365 → 14,418人 2025・17.0% |
| 中小企業診断士試験 1次試験 | 17.8% 9回の中央値 | 申込者 → 1科目でも受験した人 | 25,512 → 21,147人 2026・17.1% |
| 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定 実技試験(資産設計提案業務) | 17.3% 15回の中央値 | 受検申請者 → 受検者 | 45,165 → 41,495人 2026年4-8月・8.1% |
| 第二種電気主任技術者試験 一次試験 | 17.0% 11回の中央値 | 一次試験申込者 → 受験者 | 8,214 → 6,932人 2026・15.6% |
| 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験 | 16.9% 15回の中央値 | 受検申請者 → 受検者 | 44,762 → 41,352人 2026年4-8月・7.6% |
| マンション管理士試験 | 16.3% 2回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 13,098 → 10,984人 2025年度・16.1% |
| 管理業務主任者試験 | 15.6% 25回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 17,410 → 14,435人 2025年度・17.1% |
| 日商簿記検定 3級・統一試験 | 15.3% 17回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 16,533 → 14,359人 第173回 (2026-06-14)・13.1% |
| 基本情報技術者試験 | 14.7% 10回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 172,217 → 147,186人 2025・14.5% |
| 歯科医師国家試験 | 14.0% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 3,219 → 2,837人 第119回 (2026.01)・11.9% |
| 第一種電気主任技術者試験 一次試験 | 13.7% 11回の中央値 | 一次試験申込者 → 受験者 | 1,764 → 1,528人 2026・13.4% |
| 気象予報士試験 | 13.7% 22回の中央値 | 申請者 → 受験者 | 4,544 → 4,087人 第66回 (2026.08)・10.1% |
| 第二種電気主任技術者試験 二次試験 | 13.6% 10回の中央値 | 受験有資格者 → 受験者 申し込みの数ではなく、受ける資格のある人の数 | 4,196 → 3,692人 2025・12.0% |
| 第一種電気工事士試験 学科試験 | 13.1% 14回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 26,547 → 23,382人 2026下期・11.9% |
| 第二種電気工事士試験 学科試験 | 11.4% 20回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 88,265 → 78,290人 2026上期・11.3% |
| ITパスポート試験 | 11.1% 10回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 307,266 → 271,352人 2025・11.7% |
| 第一種電気主任技術者試験 二次試験 | 10.8% 10回の中央値 | 受験有資格者 → 受験者 申し込みの数ではなく、受ける資格のある人の数 | 850 → 772人 2025・9.2% |
| 賃貸不動産経営管理士試験 | 10.3% 5回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 36,360 → 31,792人 2025年度・12.6% |
| 診療放射線技師国家試験 | 10.1% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 3,882 → 3,506人 第78回 (2026.02)・9.7% |
| 弁理士試験 | 10.1% 10回の中央値 | 志願者 → 受験者 | 3,501 → 3,183人 2025・9.1% |
| 司法試験 | 9.1% 10回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 4,074 → 3,837人 2025・5.8% |
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 8.9% 10回の中央値 | 応募者 → 受験者 | 50,226 → 45,924人 R7・8.6% |
| 第一種衛生管理者免許試験 | 6.8% 3回の中央値 | 申請者 → 受験者 | 71,455 → 66,401人 R7年度・7.1% |
| G検定 会場 | 6.7% 4回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 2,712 → 2,540人 2026#5・6.3% |
| 第二種電気工事士試験 技能試験 | 6.5% 21回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 62,458 → 58,393人 2026上期・6.5% |
| 第二種衛生管理者免許試験 | 6.5% 3回の中央値 | 申請者 → 受験者 | 43,538 → 40,653人 R7年度・6.6% |
| 臨床検査技師国家試験 | 6.3% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 5,075 → 4,693人 第72回 (2026.02)・7.5% |
| 第一種電気工事士試験 技能試験 | 6.0% 13回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 13,622 → 12,514人 2026上期・8.1% |
| G検定 オンライン | 5.0% 37回の中央値 | 申込者 → 受験者 | 12,883 → 12,368人 2026#5・4.0% |
| 理学療法士国家試験 | 4.6% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 12,951 → 12,436人 第61回 (2026.02)・4.0% |
| 中小企業診断士試験 2次試験 | 3.8% 10回の中央値 | 申込者 → 1科目でも受験した人 | 7,355 → 7,070人 2025・3.9% |
| 作業療法士国家試験 | 3.4% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 5,632 → 5,426人 第61回 (2026.02)・3.7% |
| 視能訓練士国家試験 | 2.8% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 827 → 804人 第56回 (2026.02)・2.8% |
| 医師国家試験 | 2.8% 10回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 10,244 → 9,980人 第120回 (2026.02)・2.6% |
| 救急救命士国家試験 | 1.7% 4回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 3,579 → 3,524人 第49回 (2026.03)・1.5% |
| 看護師国家試験 | 1.0% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 60,311 → 59,614人 第115回 (2026.02)・1.2% |
| 保健師国家試験 | 0.9% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 7,527 → 7,467人 第112回 (2026.02)・0.8% |
| 助産師国家試験 | 0.8% 11回の中央値 | 出願者 → 受験者 | 2,057 → 2,046人 第109回 (2026.02)・0.5% |
受ける日を自分で選べる試験は、来ない人が少ない
情報処理技術者試験には、年に決まった時期だけ行う区分と、通年で受けられる区分が あります。基本情報技術者試験・ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験は、会場と日時を自分で選んで申し込みます。 これらの試験で来なかった割合の中央値は11.1%です。いっぽう高度試験の 8区分は33.5%で、その倍以上あります。
申し込みから試験日までが長いほど、そのあいだに事情が変わる人が増えます。 受ける日を自分で決められる試験では、決めたときから本番までの期間が短くなります。 ただしこれは数字から読み取れることで、来なかった理由そのものは 公表資料から分かりません。
段階が進むと、来ない人は減る
同じ試験でも、前の段階を通った人が受ける次の段階では、来ない人が減ります。
- 第二種電気工事士試験:学科試験が11.4%、 技能試験が6.5%
- 第一種電気工事士試験:学科試験が13.1%、 技能試験が6.0%
- 中小企業診断士試験:1次試験が17.8%、 2次試験が3.8%
前の段階に受かった人だけが進むので、申し込んだ時点で本気度の高い人がそろいます。 受験料をあらためて払っている場合もあります。
この差は、合格率の見え方を変える
合格率は、合格者数を何人で割るかで変わります。宅地建物取引士資格試験の 2025は、受けた人で割ると18.7%、 申し込んだ人で割ると15.0%です。 公表されているのは前者で、試験案内やほかのページで見る数字もこちらです。
どちらが正しいという話ではありません。自分がいま申し込もうとしているなら、 申し込んだ人で割った値のほうが、自分の状況に近い数字です。 会場まで行くと決めているなら、受けた人で割った値を見れば十分です。
この数字の限界
- 来なかった理由は分かりません。体調不良、仕事の都合、受験の取りやめ、どれも資料では 区別できません。ここで出しているのは人数の差だけです。
- 申し込んだ側の呼び名は団体ごとに違います(応募者・願書提出者・志願者・ 出願者・申込者・受験申込者)。数え方が同じとは限らないので、表には申込者側と 受験者側の呼び名を出しています。
- 電験一種・二種の二次試験は、分母が「受験有資格者」です。その年に申し込んだ 人の数ではなく、一次を通るなどして受ける資格のある人の数なので、ほかの試験とは 分母の意味が違います。
- 中小企業診断士試験は科目を選んで受けるので、「1科目でも受験した人」を来た人として 数えています。全科目を受けた人の数とは別です。
- 中央値を出した回数(n)は試験によって2回から 37回まで幅があります。 回数の少ない試験は、中央値が1回の値に左右されやすくなります。