受験を決める前に知りたいのは、自分と同じ条件の人がどれくらい受かっているかです。 公表されている合格率は受験者全体の値なので、 新卒か既卒か、どの年代かといった条件別の内訳は示されていません。
実施団体が区分別の結果を公表している試験では、条件ごとの合格率の違いまで確認できます。 管理栄養士国家試験の直近回(40)の合格率は 47.6%です。 けれど、管理栄養士養成課程(新卒)の合格率は79.3%、管理栄養士養成課程(既卒)は 9.4%でした。 全体の合格率は、自分が受けるときの合格率とは違います。 実施団体が区分別の結果を公表している38の区分を並べました。
表にはすべての区分を載せています。差を比べるときだけ、受験者が100人に満たない区分を外しました。 数人しかいない区分は、1人の増減で合格率が大きく変動するためです。
新卒か既卒か
医師国家試験の第120回の合格率は、全体では 91.6%です。 新卒者と既卒者に分けると、40.1ポイントの開きがあります。
| 区分 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 新卒者 | 9,205人 | 8,716人 | 94.7% |
| 既卒者 | 775人 | 423人 | 54.6% |
新卒者は、その回に大学医学部を卒業見込みのまま受験した人です。既卒者数は、受験者の総数から新卒者数を差し引いて算出しました。合格率の分母は、受験者数です。
この差は、分母の取り方を変えたために生じたものではありません。既卒で受けるなら、 全体の91.6%ではなく54.6%のほうが、 自分に近い数字です。
年齢
年齢別の合格率を公表しているのは6試験で、 いずれも若い年齢区分ほど合格率が高くなっています。 ただし、これはその年に受けた人を年齢で分けただけの数字です。同じ人を追ったものではないので、 歳を取ると受かりにくくなるとは読み取れません。
| 試験 | 回 | いちばん高い区分 | いちばん低い区分 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 公認会計士試験 最終合格 | 2025 | 20〜24歳 46.9% | 45歳以上 2.3% | 44.5ポイント |
| 税理士試験 | 2025 | 20歳以下 35.4% | 41歳以上 11.5% | 23.9ポイント |
| 不動産鑑定士試験 最終合格 | 2025 | 25〜29歳 25.8% | 45〜49歳 7.5% | 18.2ポイント |
| 中小企業診断士試験 2次試験 | 2025 | 20〜29歳 25.0% | 60〜69歳 7.4% | 17.7ポイント |
| 不動産鑑定士試験 最終合格 | 2026 | 25〜29歳 27.5% | 40〜44歳 14.0% | 13.5ポイント |
| 行政書士試験 | 2025 | 30代 19.4% | 60代以上 7.0% | 12.4ポイント |
| 中小企業診断士試験 1次試験 | 2025 | 30〜39歳 18.0% | 20歳未満 7.2% | 10.7ポイント |
| 弁理士試験 | 2025 | 20代 10.3% | 60代 0.7% | 9.6ポイント |
免除を受けているか
免除の有無で分けた内訳を公表しているのは3試験です。 免除を受けた人の合格率は、どちらの試験でも高くなっています。
| 試験 | 回 | 区分 | 受験者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 宅地建物取引士資格試験 | 2025 | 登録講習修了者 | 50,920人 | 24.2% |
| 一般受験者 | 194,542人 | 17.2% | ||
| 社会保険労務士試験 | 2025 | 科目免除者 | 819人 | 10.9% |
| 非免除者 | 42,602人 | 5.4% | ||
| 社会保険労務士試験 | 2026 | 科目免除者 | 822人 | 10.9% |
| 非免除者 | 41,688人 | 9.3% |
宅建士の登録講習は、受験する側が任意で受けられるものです。修了すると5問が免除され、 合格基準は45問を満点として判定されます。免除を受けるかどうかで、合格率が 7.0ポイント違います。
そのほかの区分
以下は、上の3つに当てはまらない区分です。同じ試験で複数の区分が公表されているときは、 差がいちばん大きい区分の表を1つだけ掲載しています。
| 試験 | 区分 | いちばん高い区分 | いちばん低い区分 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 管理栄養士国家試験 | 受験した養成課程ごと | 管理栄養士養成課程(新卒) 79.3% 8,585人 | 管理栄養士養成課程(既卒) 9.4% 2,222人 | 70.0ポイント |
| 司法試験 | 受験資格の種類別 | 予備試験に合格した人 90.7% 472人 | 法科大学院を修了した人 21.9% 2,013人 | 68.8ポイント |
| 臨床検査技師国家試験 | 新卒者と既卒者 | 新卒者 93.3% 4,064人 | 既卒者 29.1% 629人 | 64.2ポイント |
| 診療放射線技師国家試験 | 新卒者と既卒者 | 新卒者 83.8% 3,084人 | 既卒者 20.1% 422人 | 63.7ポイント |
| 看護師国家試験 | 新卒者と既卒者 | 新卒者 94.1% 54,036人 | 既卒者 32.3% 5,578人 | 61.8ポイント |
| 理学療法士国家試験 | 新卒者と既卒者 | 新卒者 94.9% 11,366人 | 既卒者 35.0% 1,070人 | 59.9ポイント |
| 保健師国家試験 | 新卒者と既卒者 | 新卒者 89.9% 7,109人 | 既卒者 30.7% 358人 | 59.2ポイント |
| 薬剤師国家試験 | 6年制新卒・6年制既卒・その他 | 6年制新卒 70.5% 8,822人 | その他 13.2% 680人 | 57.3ポイント |
| 歯科医師国家試験 | 新卒者と既卒者 | 新卒者 80.2% 1,849人 | 既卒者 27.8% 988人 | 52.3ポイント |
| 作業療法士国家試験 | 新卒者と既卒者 | 新卒者 96.6% 4,801人 | 既卒者 49.8% 625人 | 46.8ポイント |
| 応用情報技術者試験 | 勤務先と在学中の学校 | 学生:大学院 44.4% 450人 | 学生:専門学校 8.3% 2,509人 | 36.2ポイント |
| 中小企業診断士試験 2次試験 | 勤務先の区分別 | 学生 23.8% 105人 | その他(無職を含む) 9.0% 431人 | 14.8ポイント |
| 保育士試験 | 都道府県別 | 岐阜県 23.2% 284人 | 徳島県 8.6% 116人 | 14.6ポイント |
| 技術士試験 第二次試験 | 総合技術監理部門とそれ以外 | 総合技術監理部門 22.7% 2,575人 | 総合技術監理部門以外 10.1% 21,560人 | 12.6ポイント |
| 第二種衛生管理者免許試験 | センター別 | 関東(東京試験場を含む) 52.0% 18,415人 | 九州 43.2% 4,532人 | 8.9ポイント |
| 第一種衛生管理者免許試験 | センター別 | 近畿(大阪試験場を含む) 48.7% 9,518人 | 九州 41.7% 6,985人 | 7.0ポイント |
| 弁理士試験 | 職種別 | 特許事務所 8.5% 717人 | 無職 2.7% 333人 | 5.8ポイント |
区分ごとの人数と合格者数は、各試験のページにすべて載せています。
いま出せていないもの
区分別のデータを掲載できているのは24試験で、残る50試験 (ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験・ITストラテジスト試験・システムアーキテクト試験・プロジェクトマネージャ試験・ネットワークスペシャリスト試験・データベーススペシャリスト試験・エンベデッドシステムスペシャリスト試験・ITサービスマネージャ試験・システム監査技術者試験・情報処理安全確保支援士試験・G検定・生成AIパスポート試験・第一種電気主任技術者試験・第二種電気主任技術者試験・第三種電気主任技術者試験・第一種電気工事士試験・第二種電気工事士試験・危険物取扱者試験・消防設備士試験・原子炉主任技術者試験・一級建築士試験・二級建築士試験・木造建築士試験・司法書士試験・管理業務主任者試験・賃貸不動産経営管理士試験・マンション管理士試験・日商簿記検定・2級ファイナンシャル・プランニング技能検定・3級ファイナンシャル・プランニング技能検定・助産師国家試験・臨床工学技士国家試験・言語聴覚士国家試験・視能訓練士国家試験・義肢装具士国家試験・救急救命士国家試験・歯科衛生士国家試験・歯科技工士国家試験・柔道整復師国家試験・あん摩マッサージ指圧師国家試験・はり師国家試験・きゅう師国家試験・社会福祉士国家試験・介護福祉士国家試験・精神保健福祉士国家試験・公認心理師試験・気象予報士試験・秘書検定)については出せていません。理由は試験によって違います。
司法書士試験では、生年別・男女別の合格者数だけが公表されていて、区分ごとの受験者数がないため、 合格率を算出できません。電験で公表されているのは、都道府県別と科目別のデータしかありません。 気象予報士試験は、実施団体のページから試験結果の資料へのリンクが切れています。
受験回数で分けた数字が公表されているのは、弁理士試験だけです(初回3.4%、1回から5回8.5%、21回以上1.5%)。 勉強時間で分けた合格率は、どの試験でも公表されていません。
勉強時間そのものは、20試験について目安を載せています。ただし、実施団体はどの試験でも 勉強時間を公表していません。掲載しているのは、講座を提供する事業者が公表した数字で、 出典と確認した日を添えています。合格率のように公表資料で確かめられる数字ではないので、 受験者数や合格者数とは分けて扱ってください。
人数の出典は各試験のページに示し、確認した結果はこちらにまとめています。