受けるかどうかを決めるとき、合格率と同じくらい大切なのが 落ちた場合にどうなるかです。 同じ「合格率20%」でも、半年後にもう一度受けられる試験と、 次が1年後で前回の結果が何も残らない試験とでは、受験にかかる重みがまるで違います。
失うものは3つあります。次の機会までの時間、払った受験料、 そして科目合格や免除の形で残るはずの、これまでに積み上げた成果です。 この3つは試験ごとに決まっていて、受ける前に確かめられます。
やり直しの重さで分けると
| 区分 | 試験数 | 落ちたとき |
|---|---|---|
| 年1回・持ち越しなし | 34 46% | 次は1年後。前回の結果は何も残らない |
| 年1回・持ち越しあり | 16 22% | 次は1年後。科目合格や免除は残る |
| 年2回以上 | 10 14% | 半年ほどで次の機会がある |
| 決まった日がない | 11 15% | 準備ができた時点で申し込める |
収録している74試験のうち、 34試験が「年1回・持ち越しなし」です。 いちばん多い組み合わせで、全体の46%にあたります。 1回落ちると、1年待って最初からやり直すことになります。
いちばん重い34試験
受験料の高い順に並べました。この受験料を払って受けられるのは、1年に1度だけです。
| 試験 | 受験料 | 受験資格 |
|---|---|---|
| 義肢装具士国家試験 | 59,800円 | 要件あり |
| 言語聴覚士国家試験 | 38,400円 | 要件あり |
| 司法試験 | 32,000円 | 要件あり |
| 臨床工学技士国家試験 | 30,800円 | 要件あり |
| 救急救命士国家試験 | 30,300円 | 要件あり |
| 歯科技工士国家試験 | 30,000円 | 要件あり |
| 公認心理師試験 | 28,700円 | 要件あり |
| 柔道整復師国家試験 | 23,900円 | 要件あり |
| あん摩マッサージ指圧師国家試験 | 19,500円 | 要件あり |
| はり師国家試験 | 19,500円 | 要件あり |
| きゅう師国家試験 | 19,500円 | 要件あり |
| 歯科医師国家試験 | 18,900円 | 要件あり |
| 視能訓練士国家試験 | 15,800円 | 要件あり |
| 医師国家試験 | 15,300円 | 要件あり |
| 歯科衛生士国家試験 | 14,300円 | 要件あり |
| 技術士試験 | 13,000円 | 一部要件あり |
このほか18試験あります。すべて各試験のページに載せています。
いちばん高いのは、義肢装具士国家試験の59,800円です。 この34試験のうち25試験は、受験資格に要件があります。 養成校を出ている、実務経験がある、前の段階の試験に合格している、といった条件です。
要件があると、失うものがもう一つ増えます。 受験資格そのものに期限がある場合、落ちて時間が空くと、 受験資格を改めて取り直すところから始めることになりかねません。 条件は試験ごとに違うので、各試験のページと公式の受験案内で確かめてください。
いちばん軽い8試験
対極にあるのが、年2回以上実施され、科目合格や免除を持ち越せる試験です。 落ちても半年ほどで次の機会があり、合格した科目は残ります。
| 試験 | 実施 | 残るもの | 受験料 |
|---|---|---|---|
| G検定 | 2027年はオンライン6回・会場3回 | 未確認 | 5,500円 |
| 生成AIパスポート試験 | 通常は2・4・6・8・10月に実施 | 未確認 | 5,500円 |
| 第三種電気主任技術者試験 | 年2回 | 科目合格 | 7,700円 |
| 第一種電気工事士試験 | 年2回 | 免除 | 13,000円 |
| 第二種電気工事士試験 | 年2回 | 免除 | 11,100円 |
| 公認会計士試験 | 短答式 年2回/最終合格 年1回 | 免除 | 19,500円 |
| 保育士試験 | 年2回 | 科目合格 | 12,700円 |
| 気象予報士試験 | 年2回 | 科目合格 | 11,400円 |
この区分では、1回で全部そろえる必要がありません。 合格した科目を残しながら、残りの科目を何回かに分けて減らしていけます。 同じ合格率でも、計画の立て方がまるで違います。
この表に入っていないもの
ここに並べたのは受験料だけです。 講座や教材の費用、試験会場までの交通費、遠方なら宿泊費は入っていません。 落ちてもう一度受けるとき、かかるのは受験料だけではありません。
講座の費用に使える補助制度は 『受験予備校費の補助制度』に、 受験料そのものの比較は 『受験料は、いくらかかるのか』に まとめています。
決めるときに
合格率が低い試験でも、年2回あって科目合格が残るなら、 何年かかけて残りの科目を減らしていく計画が立てられます。 逆に合格率が高めでも、年1回で何も残らず、受験資格にも期限があるなら、 1回の受験の重みはかなり大きいことになります。
見るべきなのは合格率そのものより、 その試験に何回挑めるのかのほうかもしれません。 試験ごとの実施回数と持ち越しは、 『比べる』ページで並べて確かめられます。