ITパスポート試験は、会場のコンピュータで随時受けられます(CBT方式)。 受けたいときに申し込んで、空いている日を選べます。
決まった試験日がないのは楽ですが、決まった締切もありません。 「いつでも受けられる」は「いつまでも受けない」になりやすい。 いつ受けると決めるかが、この試験のいちばんの問題です。
受験者は10年で3.5倍になりました
次の表は、収録している10年ぶんの人数です。 受験者は、2016年度の77,765人から、 2025年度は271,352人へ増えました。 このサイトに収録しているなかで、受験者がいちばん多い試験です。
| 年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2016年度 | 77,765 | 37,570 | 48.3% |
| 2017年度 | 84,235 | 42,432 | 50.4% |
| 2018年度 | 95,187 | 49,221 | 51.7% |
| 2019年度 | 103,812 | 56,323 | 54.3% |
| 2020年度 | 131,788 | 77,512 | 58.8% |
| 2021年度 | 211,145 | 111,241 | 52.7% |
| 2022年度 | 231,526 | 119,495 | 51.6% |
| 2023年度 | 265,040 | 133,292 | 50.3% |
| 2024年度 | 273,905 | 134,617 | 49.1% |
| 2025年度 | 271,352 | 132,012 | 48.6% |
とくに増加が大きかったのが2021年度で、 受験者は131,788人から211,145人へ、 1年で1.60倍になりました。 2021年度から応募者が大きく増えました。理由は公表資料からは分かりません。
合格率は、ピークから下がっています
合格率がいちばん高かったのは、2020年度の58.8%です。 そこから下がり続けて、2025年度は48.6%になりました。 2016年度の48.3%と、ほぼ同じ水準に戻りました。
これを「試験が難しくなった」と読むことはできません。 同じ期間に、受験者は3.5倍になっています。 受ける人の顔ぶれが変われば、同じ問題でも合格率は変わります。 問題が難しくなったのか、受ける層が広がったのかは、公表資料からは区別できません。
実施団体は理由を公表していません。 このサイトでも、分からないことは分からないまま載せています。
では、いつ受けるか
締切がない試験なので、自分で締切を作るしかありません。 決めるときに使える条件を並べます。
| 条件 | この試験では |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし。年齢・学歴・実務経験は問われません。 |
| 受験料 | 7,500円 |
| 落ちたとき | 持ち越しはなし。 合格した科目や段階を、次回に持ち越す仕組みはありません。なお、科目の免除があるのは、高度試験と情報処理安全確保支援士試験です。 |
| 次の機会 | 会場のコンピュータで随時受けられます(CBT方式) |
落ちても次がすぐ来るのがこの試験の性質です。 年1回の試験なら1年を失いますが、この試験では数週間で受け直せます (再受験の間隔は、公式案内で確かめてください)。
つまり「完璧に仕上げてから受ける」必要性が薄い試験です。 仕上がりきらないまま受けて、足りないところを見てから受け直す進め方ができます。 失うのは、受験料7,500円と、その日の時間だけです。
先に日付を押さえる
それでも受験が先延ばしになりそうなら、勉強を始める前に受験日を予約してしまうのが確実です。 締切がないなら、作ればよいのです。
ほかの試験と比べたいときは『比べる』ページを、 落ちたときに何を失うかは 『落ちたとき、何を失うか』に まとめています。 受け方が変わった試験の数字の読み方は、 『受け方が変わった試験の合格率は、前後で比べられない』にあります。