合格率データブック

試験選びに役立つデータ

ITパスポート試験は、いつ受ければいいのか

いつでも受けられる試験は、いつまでも受けないことになりがちです。受験者がいちばん多いこの試験を、いつ受けると決めるか。

公開:2026-10-25

ITパスポート試験は、会場のコンピュータで随時受けられます(CBT方式)。 受けたいときに申し込んで、空いている日を選べます。

決まった試験日がないのは楽ですが、決まった締切もありません。 「いつでも受けられる」は「いつまでも受けない」になりやすい。 いつ受けると決めるかが、この試験のいちばんの問題です。

受験者は10年で3.5倍になりました

次の表は、収録している10年ぶんの人数です。 受験者は、2016年度の77,765人から、 2025年度は271,352人へ増えました。 このサイトに収録しているなかで、受験者がいちばん多い試験です。

年度 受験者 合格者 合格率
2016年度 77,765 37,570 48.3%
2017年度 84,235 42,432 50.4%
2018年度 95,187 49,221 51.7%
2019年度 103,812 56,323 54.3%
2020年度 131,788 77,512 58.8%
2021年度 211,145 111,241 52.7%
2022年度 231,526 119,495 51.6%
2023年度 265,040 133,292 50.3%
2024年度 273,905 134,617 49.1%
2025年度 271,352 132,012 48.6%

とくに増加が大きかったのが2021年度で、 受験者は131,788人から211,145人へ、 1年で1.60倍になりました。 2021年度から応募者が大きく増えました。理由は公表資料からは分かりません。

合格率は、ピークから下がっています

合格率がいちばん高かったのは、2020年度の58.8%です。 そこから下がり続けて、2025年度は48.6%になりました。 2016年度の48.3%と、ほぼ同じ水準に戻りました。

これを「試験が難しくなった」と読むことはできません。 同じ期間に、受験者は3.5倍になっています。 受ける人の顔ぶれが変われば、同じ問題でも合格率は変わります。 問題が難しくなったのか、受ける層が広がったのかは、公表資料からは区別できません。

実施団体は理由を公表していません。 このサイトでも、分からないことは分からないまま載せています。

では、いつ受けるか

締切がない試験なので、自分で締切を作るしかありません。 決めるときに使える条件を並べます。

条件 この試験では
受験資格 制限なし。年齢・学歴・実務経験は問われません。
受験料 7,500円
落ちたとき 持ち越しはなし。 合格した科目や段階を、次回に持ち越す仕組みはありません。なお、科目の免除があるのは、高度試験と情報処理安全確保支援士試験です。
次の機会 会場のコンピュータで随時受けられます(CBT方式)

落ちても次がすぐ来るのがこの試験の性質です。 年1回の試験なら1年を失いますが、この試験では数週間で受け直せます (再受験の間隔は、公式案内で確かめてください)。

つまり「完璧に仕上げてから受ける」必要性が薄い試験です。 仕上がりきらないまま受けて、足りないところを見てから受け直す進め方ができます。 失うのは、受験料7,500円と、その日の時間だけです。

先に日付を押さえる

それでも受験が先延ばしになりそうなら、勉強を始める前に受験日を予約してしまうのが確実です。 締切がないなら、作ればよいのです。

ほかの試験と比べたいときは『比べる』ページを、 落ちたときに何を失うかは 『落ちたとき、何を失うか』に まとめています。 受け方が変わった試験の数字の読み方は、 『受け方が変わった試験の合格率は、前後で比べられない』にあります。