税理士試験の年齢別合格率を見るときは、まず「何を合格と数えているか」の確認が必要です。 国税庁の年齢別表は、5科目到達者だけでなく、一部科目合格者も含めた結果です。 2024・2025年度の数字を使い、年代による参加状況と、前年からの変化を分けて読みます。
年齢別の率は、同年代の受験者を分母にする
| 年齢 | 2024受験者 | 2024合格者等 | 2024合格率 | 2025受験者 | 2025合格者等 | 2025合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 20歳以下 | 1,526 | 592 | 38.8% | 1,742 | 617 | 35.4% |
| 21〜25歳 | 6,255 | 1,511 | 24.2% | 6,752 | 1,987 | 29.4% |
| 26〜30歳 | 5,775 | 1,131 | 19.6% | 6,420 | 1,638 | 25.5% |
| 31〜35歳 | 4,990 | 887 | 17.8% | 5,100 | 1,266 | 24.8% |
| 36〜40歳 | 4,668 | 669 | 14.3% | 4,674 | 1,000 | 21.4% |
| 41歳以上 | 11,543 | 972 | 8.4% | 11,632 | 1,339 | 11.5% |
2025年度の20歳以下は、受験者1,742人、合格者等617人で、 割合は35.4%です。 この数字から、20歳以下の受験者の同じ割合が5科目すべてを終えた、と読むことはできません。 表のどの年代にも、同じ注意が必要です。
41歳以上は、受験者数が最も多い区分
2025年度の41歳以上は11,632人で、受験者全体の32.0%を占めます。 合格者等は1,339人で、同年代の受験者に対する割合は11.5%です。 若い年代だけが受けている試験ではないことが、人数から確認できます。
ただし、41歳以上という区分には、41歳の人も、それよりずっと上の年齢の人も含まれます。 他の区分は主に5歳刻みなので、区間の幅が同じではありません。 この行の人数が多いことを、特定の5歳区分との参加の多さの比較としてそのまま使うことはできません。
2025年度は、すべての年齢区分で割合が上がった
前年と比べると、掲載した6区分のうち5区分で、合格者等の割合が上がっています。 41歳以上では8.4%から11.5%へ、 3.1ポイントの上昇でした。
とはいえ、同じ人の成績が前年より上がったことを示す表ではありません。 各年の受験者は入れ替わり、同じ年齢区分でも、受験した科目や合格済みの科目数は異なり得ます。 年齢区分の全体の率が上がったことと、個々の人が上達したことは区別します。
科目の組合せをそろえていないことにも注意する
税理士試験は科目ごとに結果が異なります。 例えば2025年度は、簿記論と財務諸表論で前年からの合格率の動きが逆でした。 年代によって受験科目の構成が違えば、年齢別の率の比較にもその違いが含まれ得ます。
ただし、今回の年齢別表と科目別表を並べるだけでは、どの年代がどの科目を何人受けたかは分かりません。 年齢別の差が科目構成によるものだと断定したり、年齢だけの影響を取り出したりすることはできません。 科目別の数字は、科目別の合格率の変動にまとめています。
同年代の実績と、自分の到達段階を分けて考える
この表は同年代の人が受験し、科目合格を得ている実態を知るために使えます。 自分の計画に落とし込むときは、受ける科目、既に合格した科目、使える学習時間を先に整理します。 年代別の率を、そのまま自分が最終到達する見込みとして使わないことが大切です。
最終到達の人数を確認したい場合は、一部科目合格者と5科目到達者の区別を参照してください。 年齢別の集計と、試験全体でどの段階まで進んだかの集計を混ぜずに読むと、数字の意味が明確になります。