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税理士試験の「合格者」は何人? 一部科目合格と5科目到達を分けて読む

全体の合格者等が増えても、5科目到達者が増えるとは限りません。公式表の区分を分けると、違う動きが見えてきます。

公開:2026-10-27

税理士試験の2025年度の結果には、合格者等の合計として7,847人が載っています。 しかし、この全員が、その年度に5科目の合格に到達したわけではありません。 国税庁の結果表は「合格者」と「一部科目合格者」を分けています。 この二つを区別しないと、試験の進み方や最終到達の人数を読み違えます。

合計の大部分は、一部科目の合格者

税理士試験の実人数と5科目到達者(2023〜2025年度)
年度受験者実人数5科目到達者一部科目合格者両者の合計合計÷受験者
202332,8936006,5257,12521.7%
202434,7575785,1845,76216.6%
202536,3205277,3207,84721.6%

2025年度は、5科目到達者が527人、一部科目合格者が 7,320人です。両者の合計が7,847人で、 受験者実人数36,320人に対して21.6%となります。

この21.6%は、受験者のうち5科目まで終えた人の割合ではありません。 一部科目の合格という、途中段階の成果を含んでいます。 5科目到達者の527人も、その年に5科目すべてを一度に受けて合格した人数ではありません。

全体の合格者等が増えても、5科目到達者は増えるとは限らない

2024年度から2025年度にかけて、合計人数は5,762人から7,847人へ、 36.2%増えました。 一方、5科目到達者は578人から527人へ、 51人減っています。

さらに2023年度の5科目到達者600人と比較しても、2025年度は少なくなっています。 全体の率が上がったという情報だけでは、最終段階の人数の動きを把握できません。 科目ごとの動きが異なることは、科目別の結果比較で確認できます。

5科目到達者を全受験者で割っても、最終合格の成功確率にはならない

2025年度の5科目到達者を、その年度の受験者実人数で割ると1.45%です。 計算自体はできますが、これはその年度の受験者に占める到達者の割合にすぎません。 初めて受験する人が将来5科目に到達する確率ではありません。

受験者には、まだ合格科目がない人も、残りの科目を受ける人もいます。 当年の一部科目合格者が、数年後に5科目到達者になる可能性も、この表だけでは追えません。 必要年数や途中でやめる割合を知るには、受験開始年や合格科目数ごとに同じ人を追跡するデータが必要です。

試験の結果と、税理士登録の人数も分ける

ここで扱っているのは税理士試験の結果です。新たに税理士として登録した人数ではありません。 この集計には、登録申請の状況や実務経験などの情報が含まれていません。 試験の合格者数から、その年に働き始めた税理士の人数を推定することはできません。

自分の計画では、「次の受験でどの科目の合格を目指すか」と「必要な科目をどう積み上げるか」を分けます。 全体の率を一つだけ追うより、自分が今いる段階に対応する結果を確認する方が、受験順序や学習配分を考えやすくなります。