宅地建物取引士試験には、あらかじめ決まった合格点がありません。毎回の結果を見てから、 その回の合格基準点が決まります。2016年度以降の12回は、実際に何点だったのか。
基準点は5点動き、合格率は15.4〜18.7%に収まる
10月試験10回の基準点は 50問中33点〜38点の幅で動いています。 いちばん低いのが2025年度の50問中33点、いちばん高いのが 2020年度の50問中38点です。
一方で合格率は15.4%〜18.7%に収まっています。 点数のほうが動き、率のほうが動かないという関係です。 基準点は回ごとに変わりますが、その結果としての合格率は、幅の中に収まり続けています。
なぜそうなるのかは、この数字だけでは分かりません。実施団体は、各回の合格基準点を結果とともに公表していますが、 基準点をどう決めているかは公表していません。分かるのは、基準点が動いた結果として合格率の幅が狭い、 という事実までです。
もっとも、点が低い年ほど率が高いという単純な関係ではありません。 2020年度は基準点が50問中38点と最も高いのに、合格率は 17.6%で、2025年度(50問中33点・18.7%)と 大きくは変わりません。基準点を見ただけでは、その年の合格率は分かりません。
12回の記録
| 年度 | 合格基準点 (一般受験者) | 合格基準点 (登録講習修了者) | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2016年度 | 50問中35点 | 45問中30点 | 198,463人 | 15.4% |
| 2017年度 | 50問中35点 | 45問中30点 | 209,354人 | 15.6% |
| 2018年度 | 50問中37点 | 45問中32点 | 213,993人 | 15.6% |
| 2019年度 | 50問中35点 | 45問中30点 | 220,797人 | 17.0% |
| 2020年度 | 50問中38点 | 45問中33点 | 168,989人 | 17.6% |
| 2020年度 12月 | 50問中36点 | 45問中31点 | 35,261人 | 13.1% |
| 2021年度 | 50問中34点 | 45問中29点 | 209,749人 | 17.9% |
| 2021年度 12月 | 50問中34点 | — | 24,965人 | 15.6% |
| 2022年度 | 50問中36点 | 45問中31点 | 226,048人 | 17.0% |
| 2023年度 | 50問中36点 | 45問中31点 | 233,276人 | 17.2% |
| 2024年度 | 50問中37点 | 45問中32点 | 241,436人 | 18.6% |
| 2025年度 | 50問中33点 | 45問中28点 | 245,462人 | 18.7% |
2020・2021年度は10月と12月の2回実施です。12月試験は受験者の構成が違うため、上の幅には含めていません。 2021年度12月試験の登録講習修了者の基準点は公表されていません。
登録講習修了者は、5問免除ぶんだけ低い
登録講習を修了した人は、試験の5問が免除され、45問で判定されます。 収録した全ての回で、修了者の基準点は一般受験者よりちょうど5点低く、 満点も5問少ない値になっています。
そのぶん、修了者の合格率は一般受験者より高く出ます。どれだけ高いかは 宅建士のページに、区分別の推移として11回分を載せています。
基準点は不動産適正取引推進機構の公表資料の表記のままです。合格率は合格者数を受験者数で割った値です。