社労士試験の全体の合格率には、科目免除者も含まれます。 免除を使わずに受ける場合、全体の率と自分に近い区分の率はどのくらい違うのでしょうか。 2026年の結果では、非免除者の合格率と全体の合格率の差は、小数第2位で約 0.03ポイントです。 区分間の差だけでなく、区分の人数も確認することが大切です。
科目免除者と非免除者を分けて計算する
| 年 | 区分 | 受験者 | 合格者 | 合格者÷受験者 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 科目免除者 | 819 | 89 | 10.87% |
| 2025 | 非免除者 | 42,602 | 2,287 | 5.37% |
| 2026 | 科目免除者 | 822 | 90 | 10.95% |
| 2026 | 非免除者 | 41,688 | 3,871 | 9.29% |
2026年の科目免除者は、受験者822人、合格者90人です。 非免除者は、全体の受験者42,510人から免除者を引いた41,688人、 全体の合格者3,961人から免除者の合格者を引いた3,871人です。
公式資料に掲載されている全体と免除者の人数を使い、非免除者は差し引きで求めています。 「非免除者」という独立した別調査の数値ではありません。 受験者と合格者の両方で、二つの区分を足すと全体に戻ることを確認しています。
2026年は、区分間の差が前年より小さい
免除者と非免除者の合格率の差は、2025年が5.50ポイント、 2026年が1.66ポイントです。 2年とも免除者の率が高いものの、差の大きさは一定ではありません。 免除者の率がほぼ同じ水準の中、2026年には非免除者の率が上がっています。
ただし、この差を「免除を受ける効果」と読むことはできません。 免除を受ける人と受けない人を無作為に分けた比較ではなく、免除の背景となる資格や経験などが異なり得るからです。 同じ人が免除あり・なしの両方で受験した場合の差を測ったものでもありません。
全体の率は、二つの率の単純平均ではない
2026年の受験者全体に占める科目免除者の割合は1.93%です。 非免除者が大部分を占めるため、全体の率は非免除者の率に近くなります。 免除者と非免除者の率を足して2で割る方法では、人数の違いを無視してしまいます。
全体の合格率は、両区分の合格者を足し、両区分の受験者を足してから割って求めます。 2026年は全体が9.32%、非免除者が9.29%です。 「免除者を含むから、全体の率は大幅に高くなっている」という見方は、この年の人数には当てはまりません。
非免除者の率も、初学者だけの結果ではない
免除のない区分に絞っても、初めて受ける人、再受験者、実務経験のある人などの違いは残ります。 非免除者の率を、初学者や未経験者の合格確率と同一視することはできません。 また、受験経験別の内訳がないため、何回受ければ受かるかもこの表からは求められません。
受験する場合は、自分が免除の対象になるかを公式案内で確認し、該当する試験条件に沿って準備します。 そのうえで、年度別の合格率の変動と併せて、 一つの区分・一年の率だけに判断を寄せすぎないようにします。