2026年の社会保険労務士試験は、受験者42,510人に対して合格者3,961人でした。 人数から計算した合格率は9.32%で、2025年より上がっています。 受験者は減り、合格者は増えたため、率の上昇は合格者数の動きを伴っています。 ただし、この結果だけで翌年の受かりやすさまでは判断できません。
2026年は、受験者と合格者が逆方向に動いた
| 指標 | 2025年 | 2026年 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 受験者 | 43,421 | 42,510 | -911人 |
| 合格者 | 2,376 | 3,961 | +1,585人 |
| 合格者÷受験者 | 5.47% | 9.32% | +3.85ポイント |
受験者数の変化率は-2.1%、合格者数の変化率は 66.7%です。 分母が小さくなっただけでなく、分子が大きく増えたことが、合格率の変化に表れています。
公表資料は合格率を小数第1位まで示しますが、この記事の表では人数から計算して小数第2位まで表示しています。 端数処理による見た目の違いと、実際の人数の違いを混同しないようにします。
12年分を並べると、毎年同じ方向に動いてはいない
| 年 | 受験者 | 合格者 | 合格者÷受験者 |
|---|---|---|---|
| 2015 | 40,712 | 1,051 | 2.58% |
| 2016 | 39,972 | 1,770 | 4.43% |
| 2017 | 38,685 | 2,613 | 6.75% |
| 2018 | 38,427 | 2,413 | 6.28% |
| 2019 | 38,428 | 2,525 | 6.57% |
| 2020 | 34,845 | 2,237 | 6.42% |
| 2021 | 37,306 | 2,937 | 7.87% |
| 2022 | 40,633 | 2,134 | 5.25% |
| 2023 | 42,741 | 2,720 | 6.36% |
| 2024 | 43,174 | 2,974 | 6.89% |
| 2025 | 43,421 | 2,376 | 5.47% |
| 2026 | 42,510 | 3,961 | 9.32% |
この期間の最小値は2015年の2.58%、 最大値は2026年の9.32%です。 ただし、この範囲は掲載した12年の結果であり、試験開始以来の最小・最大を意味していません。
近年だけを見ても、上昇が続く年と、その後に下がる年があります。 だからといって「高い年の翌年は必ず低い」という規則があるわけではありません。 年ごとの集計は変動の存在を示しますが、その周期や将来の率を確定するものではありません。
合格率の上昇を、問題が易しくなった証拠にはできない
合格率は、その年の受験者と採点結果を合わせた集計です。 問題、合格基準、受験者の経験や準備状況をそろえた比較ではありません。 この表には全受験者の科目別得点もないため、2026年の上昇を特定の科目や原因に分解することはできません。
また、全体には科目免除者も含まれます。 一般の受験者に近い区分を確認したい場合は、科目免除者と非免除者の比較を参照してください。 免除者を除くことで全体の率がどのくらい変わるかを、人数から確かめています。
受験年度を選ぶ根拠には、率の予想より準備の進み方を使う
2026年の合格者が増えた事実は、過去の結果として把握できます。 しかし、「今が受かりやすい」「来年は反動で難しくなる」という判断は、この人数表の範囲を超えます。 受験する年度は、申込条件、学習時間、科目ごとの到達度をもとに考えます。
受験者数が増減した背景を確認する入口として、申込者と受験者の推移も用意しています。 申込みの段階の変化と、実際に受験した人の結果を分けると、全体の率だけでは見えない違いを把握できます。