合格率データブック

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行政書士は申し込んだ人の何割が受ける? 申込者と受験率の推移

申し込んだ人数と、実際に受けた人数には差があります。受験率を学習継続率と混同せず、受験までの状況を確認します。

公開:2026-10-27

行政書士試験を申し込んだ人は、全員が試験当日まで進むわけではありません。 2025年度の申込者は63,845人、受験者は50,163人で、 申込者に対して実際に受験した人の割合は78.57%でした。 合格率を読む前に、この二つの人数の違いを確認します。

申込者・受験者・合格者は、三つの異なる集計

2025年度の行政書士試験を、分母を分けて計算する
指標計算に使う人数割合
受験率50,163 ÷ 63,84578.57%
受験者を分母にした合格率7,292 ÷ 50,16314.54%
申込者を分母にした合格者の割合7,292 ÷ 63,84511.42%

一般に公表される合格率は、合格者を受験者で割った値です。 申込者で割ると分母が大きくなるため、割合は低くなります。 どちらかが間違いなのではなく、答えている問いが違います。 「受けた人のうち何人が合格したか」と「申し込んだ人のうち何人が合格したか」を区別してください。

2025年度の申込者と受験者の差は13,682人です。 公式の人数表だけでは、欠席の理由や、いつ受験を見送ると決めたかは分かりません。 この差をすべて「勉強が間に合わなかった人」とみなすことはできません。

受験率は年度によって変わる

行政書士試験の申込者数と受験率(2016〜2025年度)
年度申込者受験者受験者÷申込者
201653,45641,05376.80%
201752,21440,44977.47%
201850,92639,10576.79%
201952,38639,82176.01%
202054,84741,68176.00%
202161,86947,87077.37%
202260,47947,85079.12%
202359,46046,99179.03%
202459,83247,78579.87%
202563,84550,16378.57%

この期間の受験率は、2020年度の76.00%から、 2024年度の79.87%までの範囲にあります。 申込者が同じ人数でも、実際の受験者数は一定にはなりません。 試験の規模を比べる場合には、申込者と受験者の両方を並べると、参加段階の違いが分かります。

受験率は「最後まで勉強できる確率」ではない

受験した人にも、十分に準備した人と、準備の途中で経験のために受けた人が含まれ得ます。 反対に、欠席した人が翌年以降に受けて合格することも、この年度別の表では追跡できません。 したがって、受験率を学習継続率や、初学者が途中で諦める割合として扱うことはできません。

申込者を分母にした合格者の割合も、これから学習を始める人の成功確率ではありません。 その年度の申込者には、経験や準備状況の異なる人が混在しています。 何年かけて合格したかを知るには、同じ人を年度をまたいで追跡する別のデータが必要です。

自分の計画では「申込み」と「当日の受験」を別の節目にする

このデータから得られる実用的な視点は、申込みをした時点と実際に受験する時点を分けることです。 申込期限を管理するとともに、試験日までに使える時間、当日の移動や仕事の調整を具体化します。 全体の受験率を自分に当てはめるより、受験までの条件を一つずつ確認する方が計画に結び付きます。

受験者数そのものの増減は、10年間の受験者数と合格者数の推移で整理しています。 申込者が増えたのか、受験まで進んだ割合が変わったのかを分けて読むと、同じ「増加」でも中身が異なると分かります。