不動産鑑定士の論文式試験は、どの年代の人が受け、合格しているのでしょうか。 2026年の年齢別結果では、合格者が最も多いのは25〜29歳です。 一方、60歳以上にも合格者がいます。 合格者数と年代別の合格率を分けると、年代の構成と、受験した集団の結果を別々に確認できます。
2025年と2026年の論文式を、同じ年齢区分で比べる
| 年齢 | 2025受験者 | 2025合格者 | 2025合格率 | 2026受験者 | 2026合格者 | 2026合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 20歳未満 | 3 | 0 | 0.0% | 4 | 1 | 25.0% |
| 20〜24歳 | 98 | 31 | 31.6% | 160 | 41 | 25.6% |
| 25〜29歳 | 159 | 41 | 25.8% | 247 | 68 | 27.5% |
| 30〜34歳 | 151 | 38 | 25.2% | 180 | 35 | 19.4% |
| 35〜39歳 | 129 | 27 | 20.9% | 136 | 28 | 20.6% |
| 40〜44歳 | 104 | 12 | 11.5% | 114 | 16 | 14.0% |
| 45〜49歳 | 106 | 8 | 7.5% | 94 | 6 | 6.4% |
| 50〜54歳 | 79 | 6 | 7.6% | 87 | 6 | 6.9% |
| 55〜59歳 | 77 | 8 | 10.4% | 80 | 3 | 3.8% |
| 60歳以上 | 75 | 2 | 2.7% | 80 | 4 | 5.0% |
2026年の25〜29歳は、受験者247人、合格者68人で、 同年代の受験者に対する合格率は27.5%です。 全合格者208人に占める割合は32.7%となります。 「同年代の何割が受かったか」と「合格者の何割がその年代か」は、分母が異なります。
30歳未満の構成比と、年齢の高い層の実績を併せて見る
20歳未満・20〜24歳・25〜29歳を合計すると、2026年の30歳未満の受験者は 411人、合格者は110人です。 全受験者に占める割合は34.8%、 全合格者に占める割合は52.9%となります。
一方、60歳以上は受験者80人、合格者4人です。 年齢の高い層にも受験と合格の実績があることは確認できます。 ただし、人数だけでは初めての受験か再受験か、仕事を続けながらの受験かは分かりません。
人数の少ない区分では、1人が率を大きく動かす
2026年の20歳未満は、受験者4人、合格者1人で、 合格率は25.0%です。 分母を同じとした場合、合格者が1人違うだけで25.0ポイント動きます。
これは将来の結果を予測する計算ではなく、少人数の割合が動きやすいことを示す例です。 前年が0人、翌年が1人という違いを、若年層全体の実力や学習環境が急変した証拠にはできません。 表では率だけを大きく表示せず、分母の人数も併記しています。
年齢による差から、原因や個人の見込みは決められない
この表は論文式を受けた人だけを対象にしています。 短答式をまだ通過していない人や、学習中で申し込んでいない人を含む「その年代の志望者全体」ではありません。 また、短答式の合格年、受験経験、学習時間などの条件も統一されていません。
したがって、年代間の率の違いを年齢そのものの影響と断定したり、同じ年代の率を自分の合格確率と置き換えたりすることはできません。 自分の受験経路を確認するには、短答式と論文式の集団の違いも押さえておくと、 年齢別の数字がどの段階の結果なのかを読み違えにくくなります。