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不動産鑑定士の受験者は増えている? 2024〜2026年の短答式・論文式

短答式も論文式も人数が増えていますが、率の動きは同じではありません。段階ごとに規模の変化を確認します。

公開:2026-10-27

不動産鑑定士試験の受験者は増えているのでしょうか。 短答式と論文式の結果を確認できる2024〜2026年を並べると、両方の段階で受験者と合格者が増えています。 ただし、短答式の合格率と論文式の合格率は同じ方向に動いていません。 二つの段階をまとめて「人気が上がった」「受かりやすくなった」と評価する前に、人数を分けて確認します。

短答式は受験者・合格者ともに増加

不動産鑑定士試験・短答式の結果(2024〜2026年)
年受験者合格者合格者÷受験者
20241,67560636.18%
20252,14477936.33%
20262,40790037.39%

短答式の受験者は1,675人から2,407人へ、 43.7%増えました。 合格者は606人から900人へ、 48.5%増えています。 合格者の増加率の方が大きく、合格率も36.18%から 37.39%へ上がりました。

ここでいう合格者は短答式の合格者です。論文式の合格者や、新たに登録した不動産鑑定士の人数ではありません。 試験の入口に当たる段階の規模を示しています。

論文式も拡大したが、合格率の変化は小さい

不動産鑑定士試験・論文式の結果(2024〜2026年)
年受験者合格者合格者÷受験者
202484714717.36%
202598117317.64%
20261,18220817.60%

論文式の受験者は847人から1,182人へ、 39.6%増えました。 合格者も147人から208人へ、41.5%増えています。

一方、合格率は17.36%から17.60%へ、 変化は0.24ポイントです。 また、表の中では2025年から2026年にかけて率がわずかに下がっています。 合格者数の増加と、受験者に対する合格割合の上昇は同じ意味ではありません。

短答式から論文式へ、同じ人がそのまま移る表ではない

論文式には、その年の短答式合格者だけでなく、以前の合格によって短答式が免除される人も進みます。 そのため、同じ年の二つの表を縦につないで、短答式の受験者が何人まで減ったかという図にはできません。

2026年の論文式受験者1,182人は、同年の短答式合格者900人より多くなっています。 二つの集団が同一ではないことが、人数からも確認できます。 率を掛け合わせる問題は、短答式と論文式の合格率の読み方で詳しく整理しています。

この増加から、将来の仕事の需要までは分からない

受験者数は試験への参加状況を示しますが、不動産鑑定業務の受注額、採用人数、資格取得後の収入は含んでいません。 人数の増加を、そのまま業界の需要や収入の増加に置き換えることはできません。 また、3年分の増加だけから、今後も同じ速度で伸びると予測する根拠もありません。

受験の検討には、段階ごとの人数を把握したうえで、科目・免除の条件と必要な準備を確認します。 参加している年代の内訳は、2025・2026年の論文式の年齢別結果にまとめています。